木を用いた住まいは見た目にも優しく心地よい空間をもたらしてくれます。
長年の経験で培った輸入建材から木の彩りを感じるアイテムを厳選してご紹介いたします。
ひと昔前まで日本の住まいでは木製のサッシが主流でした。今ではアルミ製がその殆どを占めます。
何故昔に比べて木製のサッシが使われなくなったのでしょうか?
それは夏の照りつける太陽、雨や雪といった外部環境によって木部が腐ってしまうというデメリットがあったからです。それによって斷熱性能が失われ、夏は暑く冬は寒いといった室內環境の快適さが損なわれてしまっていたのです。
日本ではあまり見かけなくなった木製サッシですが、古い家を住まい継ぐ文化が進んでいる歐米では家の資産価値を高めてくれることもあり、現在でも大変人気があります。そのため木部が腐ってしまうというデメリットは技術革新の下現在は改良されています。
例えば、米國シェア率No.1を誇る窓メーカー「アンダーセン?ウィンドウ」は窓の外部をPVCで被覆しています。(右寫真參照)。PVCは難燃性、耐水性、酸?アルカリへの抵抗力があり、また気溫が変化しても木部と密著し隙間を作らないので水が浸食せず腐食を起こしません。
さらにフレームやサッシの外部表面のペンキ塗り替えが不要で、20年以上の長期にわたるメンテナンス?フリーを実現した高度なPVC被覆技術を開発しました。
內側の木部に関しては、撥水防腐処理を施した「ウェスタン?クリアー?パイン」をサッシとフレームに使用しています。それによって歪みが少なく長期間に渡って快適に使用することを実現することができました。
上記のように技術革新は進みましたが、木が本來持つ高い斷熱性能も見逃せません。木の熱伝導率はアルミニウムより1000倍高く、そのため部屋の溫度を快適な狀態で保つことができます。また何といってもその溫かな感觸に癒されることは長年に渡って愛されている最大の理由と言えます。
家の中で比較的大きな存在感があるドアは、部屋への出入口用として、また、収納用のドアとして、カーテンと同じ様に部屋のイメージを大きく変える要素を持っています。
しかしドアはカーテンの様に簡単に変えることが難しいため、どんなスタイルとも合わせやすく且ついつまでも変わらない美しさがあるデザインを選びたいものです。
歐米では住まいを修繕しながら住み継いでいく文化があり、伝統的な住まいにこそ価値があると考えられています。そのため百年以上続くドアメーカーが多く存在し、例えば50年経った家のドアを取り替えたい時でさえ全く同じドアを手に入れることができます。
このようにいつまでも色褪せる事のないドアがあるからこそ、歐米の住まいが魅力的に見える要因の一つと言えるのではないでしょうか。
歐米のドアデザインは多數ありますが、パネルの數によって、またそのパネルがフラット(平ら)かレイズド(浮き彫り)かどうかで使い分けるとよりお好みのインテリアスタイルに近づけることができます。
例えば、4パネルドアはコロニアルドアと呼ばれることもあり、人気のカリフォルニアスタイルにおすすめです。6パネルドアはオーセンティックなドアデザインなので、トラディショナルなスタイルの住まいに適しています。2パネルドアはシンプルなドアデザインですがクラシックな要素をさりげなく加えたい時にレイズドパネルを選ぶと奧行きのある洗練された印象のインテリアが葉えられます。
木の住まいに人気の無垢フローリング。しかし無垢材であればどれを使ってもよいかというとそうではありません。
木は針葉樹と広葉樹に分類され、特徴として針葉樹は柔らかく広葉樹は硬い性質をしています。スギやマツが針葉樹にあたり、そしてサクラやオークが広葉樹になります。主に針葉樹は構造材に使われ、住宅建材の中でもドアやフローリングなどのインテリア建材の多くは広葉樹が一般的です。
広葉樹の中でも私たちの住まいに身近にあるのはホワイトオークになるでしょう。ホワイトオークは生命力の強さと堂々たる樹形で豊かな森を作ってきたことから「森の王」と呼ばれています。
ゆっくりと成長するため使われる殆どが樹齢100年以上の大変貴重な材であり、また強度が高く耐久性に優れており長く使うほど味わい深い色へと変化していきます。
ホワイトオークは木目の美しさや淡い色合いがどんなテイストのインテリアへも合わせやすく家具へも使用される人気の材ですので、フローリングも統一することでインテリアに一體感が生まれます。
また、同じホワイトオークでも産地によって見た目の特徴が少しずつ異なります。主に米國北東部、中西部、南東部にわたるアパラチア山脈からのものが多く、北東部は色白で年輪が細かく、南部は多少色が濃くなり年輪も粗くなっています。こうして見てみると木にも人間味を感じ、より愛著が沸いてきますね。
玄関やリビングの中でひと際大きな存在感を放つ階段。海外では家づくりを考える上で重要なデザイン要素のひとつとなっています。
階段を構成する手摺りや柱などの部材はひとつひとつに多様なデザインがありそれらは熟練した技術者が自信を持って製作しています。また、それらの部材を用いて組み立てる職人も熟練した技術を要します。
海外の階段スタイルには大きく分けて2種類あります。一つ目は、左寫真の柱と柱の間に手摺りが通る「ポスト?トゥ?ポスト」と呼ばれるスタイル。安定感と重厚感が演出できます。
上り始めにある親柱を四角いボックス型にするとよりオーセンティックな雰囲気になり、もう少しシックなスタイルなら親柱のみアイアン素材のものを選んでみるなど、部材の組み合わせ方によって唯一無二の存在となることでしょう。
玄関やリビングの中でひと際大きな存在感を放つ階段。海外では家づくりを考える上で重要なデザイン要素のひとつとなっています。
階段を構成する手摺りや柱などの部材はひとつひとつに多様なデザインがありそれらは熟練した技術者が自信を持って製作しています。また、それらの部材を用いて組み立てる職人も熟練した技術を要します。
オーバー?ザ?ポストを象徴するデザインは「ヴォリュート」です。ヴォリュートとは、手摺りの上り始めにある渦巻き狀した部材を指します。これは階段を構成する部材のひとつで、上品な風格あるインテリアが葉います。
ヴォリュートはそのままでも魅力的ですが、クリスマスにガーランドを飾ったりなど季節のイベント時には裝飾品をより魅力的に演出してくれます。